30歳半ばになった今、大学院卒24歳で就職した当時を振り返る。
社会人の給料は良いよね。
大学生のアルバイトと比べたら、ものすごく高い。
今週末は給料で何を買おうか、ちょっと無駄遣いでもしてみようか、それが楽しみで仕方なかった。
控除欄を見ると、引かれる額が多いけど関係ない。むしろ、税金を払うことで大人になった気分にもなる。もう大学生とは違うぞ!とね。
こんなウキウキは最初だけ。
ちょっとした研修が終われば、本業務に入っていく。
人間関係と終らない仕事の間ですり減っていき、給料というのは明細の数字が動くだけのものになっていく。
どんな仕事でも多少のストレスはあるものだが、問題は耐えられるレベルかどうか。
定年60歳まで耐えられそうならOK。ダメそうなら対策が要る。
新卒22歳が定年60歳まで過ごすと、38年間もある。
”辛いこと”と一口に言っても様々だが、言えることは、耐えられるのは短い間ということ。
例えば、2週間は辛いぞ!というのであれば、耐えられる。
しかし、365日辛いです!休日も頭から仕事が離れません、だといずれ限界が来る。
限界が来ることがわかっているから、余計に耐えられなくなる。憂鬱になる。
これは実際の僕です。
そもそも、僕らは何のために働くのか?何のために辛い思いをするのか。
目的が明確で、強ければ、努力できるもの。
僕の場合、これが全くなかった。単に生活のため、お金のため。
これは良くない。
お金のために働くのだったら、今の仕事である必要はない。だから、お金のためでは仕事は続かない。お金は大事だけど、優先順位のTOPにしてはいけない。
ではどうすればいいか?
いわゆる「やりがい」ってやつを見つけないといけない。これは大げさなものではなくて、小っちゃいことでいい。僕の場合、説明がそうだったかもしれない。
何気ない会話やメールで、相手にわかってもらうこと、それができると嬉しかった。大げさな文書やプレゼンでなくても良かった。
とはいえ、それだけでは「やりがい」としては足りなかった。結局、辞めちゃったからね。
僕が仕事に悩むのは自分のせいだ。
ずっとそう思ってた。
なぜなら他の多数の人は順調に仕事をこなしているように見えるからだ。
本人達にも悩みはあるだろうが、外から見ればそうは見えない。
でも、30歳過ぎた辺りから考え方は変わった。異常なのは他の人や会社なんじゃないか、と。
異常なのは誰か?これに答えはなくて、自分で決めればいい。
問題と答えが書いてあるような教科書は無い。だから、問題と答えは自分で決める。
自分に問題があれば直すし、他に問題があれば自分が遠ざかってもいい。どうするかは、問題点をどこに置くか?
これは自分で決めることである。今だから言えることだけど。